キャプテン・アメリカ／ウィンター・ソルジャー

★★★★☆ 4.2

第二次世界大戦中、米国の為にナチスの野望を阻止すべく人体実験で身体能力を極限まで高めた愛国心と力の強い青年兵士キャプテン・アメリカが激闘を繰り広げた後に凍結され70年の時を経て現代の米国に復活し、今や監視国家と化した米国で翻弄されながらも持ち前の人間が人間として得られる限界値まで身体能力を極めた白兵戦と知力のみを使って暴走する国民監視システム、そしてそれを取り巻く野望と一進一退の攻防戦を繰り広げる… という設定だけでもかなり面白いクライムファイティング作品。近年のCGモーションが盛りだくさんのヒーロー映画とは異なる、人が人の姿のままで己の拳と単純な武器や防具(盾・ナイフ・銃など)だけを駆使して徒手格闘で展開する戦闘描写は男なら誰もが内に秘める闘争心を滾らせるロマンがあり、手に汗握りながら終始目がくぎ付けになる事間違いない。